会計ソフト比較

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freee人事労務とMFクラウド給与|2026年分年末調整の分かれ目

従業員本人に入力させたいならfreee人事労務はスタータープラン以上、給与ソフトを替えずに年末調整だけ電子化するならマネーフォワード クラウド年末調整。分かれ目は料金の水準ではなく、年末調整という工程がどの製品に置かれているかです。

更新2026-09-27出典3件(本文中のリンク)監修なし
会計ソフト比較公開 2026年9月5日更新 2026年9月27日読了 約16分

従業員に申告内容を自分で入力させたいなら、freee人事労務はスタータープラン以上が必要です。ミニマムプランでは従業員が画面に触れず、電子申告もできません。給与計算ソフトを替えずに年末調整だけ電子化したいなら、マネーフォワード クラウド年末調整が単体で入ります。分かれ目は料金の水準ではなく、年末調整という工程がどの製品の中に置かれているかです。freeeは1つの製品のプラン階層で可否が切り替わり、マネーフォワードは給与と年末調整が別サービスで、同じプランに同梱されます。

結論: あなたの条件ではどちらか

freee人事労務

  • 給与計算から入退社手続きまで1つの製品に寄せたい(スタータープラン 年払い5名で月3,000円・税抜、6名目から1名600円)
  • 年末調整だけを切り出して見積もりたい(年末調整プランは基本料金0円・1IDあたり年2,400円)
  • 従業員が5名未満でも構わない(全プラン5名分からの課金で、3名でも5名分を払う)
  • 向かない条件 ミニマムプランで足りると考えている場合。従業員本人の入力も電子申告も、この階層には無い

マネーフォワード クラウド給与

  • 給与計算ソフトを替えずに年末調整の回収だけ電子化したい(クラウド年末調整は単体導入に対応)
  • 経費・請求書・勤怠まで含めて12サービスを同じプランで使いたい(ビジネスプラン 年払いで月6,480円・税抜)
  • ひとり法人・3名までの小規模で、アカウント課金の刻みを小さくしたい(月2,480円から)
  • 向かない条件 年末調整の総額を先に確定させてから稟議に出したい場合。単体利用の月額は公表されていない

どちらの製品も、給与計算と年末調整を同じ画面で完結させるという説明の仕方をします。実際の作りは違います。freee人事労務は年末調整を製品内の機能として持ち、プランの階層で「管理者だけが入力する」か「従業員が自分で入力する」かが切り替わります。マネーフォワードはクラウド年末調整という別サービスで、クラウド給与とはインポートと連携でつながる形です。会計側の比較を先に見たい場合はfreee vs マネーフォワード徹底比較に10項目の並びを置いています。

決定的に違う3点

1. 年末調整が「プランの階層」で切れるか「別サービス」で足されるか

freee人事労務の料金プランは、ミニマム・スターター・スタンダード・アドバンス・アウトソースの5階層です。年末調整はどの階層にも入っていますが、中身が違います。ミニマムは「管理者年末調整」、スターター以上は「従業員年末調整」で、公式の機能表では前者が「管理者のみ入力」、後者が「従業員分散入力・電子申告」と書き分けられています。

この違いは運用の形をそのまま決めます。freeeのヘルプは、ミニマムプランでは従業員がfreee人事労務に入力できないため、紙で回収した申告書の内容を管理者が画面へ打ち込む流れになると説明しています。電子申告もできず、提出は紙の書類を出力する方法だけです。従業員30名で紙を配って回収して転記する作業は、月末の給与計算とは別の負荷として12月に丸ごと乗ります。

マネーフォワード側は、年末調整をクラウド給与の機能として持っていません。クラウド給与の使い方ガイドが並べているのは給与・賞与計算、所得税・雇用保険料・社会保険料の計算、Web給与明細、振込連携で、年末調整はクラウド年末調整という別のサービスのガイドに分かれています。両者は従業員情報と給与情報のインポートでつなぎ、計算後の過不足額をクラウド給与へ戻す設計です。

代行まで含めた階層の作り方も違います。freee人事労務にはアウトソースプランがあり、月95,000円で50ID分の利用料を含み、給与計算と年末調整、入退社手続き、身上変更の代行までが範囲です。51名を超える分は1IDあたり月1,900円が加算されます。定型業務をまるごと外へ出す選択肢が、同じ料金表の右端に並んでいる形。マネーフォワードにも「おまかせ給与計算」というBPOのサービスがありますが、こちらはクラウド給与の料金表とは別の枠に置かれ、金額は料金ページに載りません。代行の可能性まで含めて予算を組むなら、freeeのほうが先に数字が見えます。

別サービスであることは、必ずしも不利ではありません。他社の給与計算ソフトを使っている会社が、給与側をそのままにして年末調整の回収だけをWebへ移せる。公式ページはこの単体利用をはっきり売りにしています。逆に、給与から年末調整までを1つの製品として説明されたい会社には、サービス名が2つに割れている時点で説明が1段増えます。

2. 年末調整だけ切り出したときの値段が、片方しか公表されていない

freeeは年末調整だけの料金を公表しています。年末調整プランは基本料金0円で1IDあたり年2,400円。従業員からの情報回収だけを行う年末調整ペーパーレスプランは1IDあたり年400円で、51名以上は年500円です。10名なら年24,000円、30名なら年72,000円という形で、稟議に出す金額が先に決まります。

マネーフォワード クラウド年末調整の単体料金は、公式ページに「初回導入費用」と「月額利用料×従業員人数」という構造だけが示され、金額は載っていません。中小企業向けとして案内されるのは年末調整を含む12サービスのプランで、ビジネスプランなら年払いで月6,480円(税抜・アカウント5名)、6名以上は1名300円が加算されます。

同じ土俵に乗せると差の出方が見えます。アカウント10で揃えて年額(税抜・年払い)を積むと、freee人事労務スタータープランが72,000円、マネーフォワードのビジネスプランが95,760円。ただしマネーフォワード側の95,760円には経費・請求書・勤怠など11サービスが同梱されるので、年末調整の値段としては比べられません。年末調整だけで見るなら、freeeの年末調整プラン24,000円が最も小さい数字になります。

人数を30に増やすと順位が入れ替わります。freee人事労務スタータープランは月18,000円で年216,000円、マネーフォワードのビジネスプランは月13,980円で年167,760円。5名までの基本料金に対する加算単価が、freeeの600円とマネーフォワードの300円で倍違うためです。それでも年末調整だけを切り出したfreeeの年末調整プランは30名で年72,000円にとどまり、単体の安さは変わりません。給与計算まで含めるのか、年末調整だけを電子化するのかで、見るべき金額がまったく別のものになります。

この積算には注意が要ります。マネーフォワードの料金ページが数えているのは「アカウント数」で、年末調整で入力する従業員がこの数に入るかどうかは料金ページの記載からは読み取れません。freee人事労務の「6名以降1名ごと」は従業員数の刻みで、こちらは読み取れます。金額の比較を稟議に載せるなら、アカウントの数え方を先に確定させないと、同じ人数で違う金額が出ます。

3. 令和8年改正への対応が、どこまで済んでいるか

2026年分の年末調整は、制度側が動いた年に当たります。国税庁の「令和8年度の税制改正による源泉所得税関係の改正」(令和8年4月1日現在の法令に基づく)は、基礎控除額の引上げ、給与所得控除の最低保障額を65万円から74万円へ引き上げること、扶養親族・同一生計配偶者の所得要件を58万円以下から62万円以下へ改めることを示しています。同じ資料に、令和8年11月までの源泉徴収事務に変更は生じず、令和8年12月の年末調整で精算するという記載があります。毎月の給与計算は昨年までと同じで、12月だけが変わる形です。

マネーフォワードは2026年9月1日付のお知らせで、2026年度の年末調整に対応したと告知しました。基礎控除額の引上げ、扶養親族等の所得要件の変更、23歳未満の扶養親族がいる場合の生命保険料控除の計算方法と上限の変更まで実装済みと書いています。同時に、給与所得控除の最低保障額74万円への対応と各種帳票の令和8年度様式への変更は「今後の対応予定」に置かれています。

この未対応の期間について、お知らせは具体的な症状まで書きました。対応までの間、アンケート画面と「還付追徴額」画面には最低保障額の引上げを反映する前の金額が表示される。各種帳票は、様式変更と給与所得控除額の引上げ対応が完了してから出力する。9月や10月に画面を開いて金額を確認しても、それは確定値ではありません。

同じお知らせには、制度対応以外の変更も並んでいます。割り当てられた手続きだけを閲覧・操作できる「特定管理者」ロールが追加され、「ホーム」画面の左メニューに「申告」が新設されました。拠点や雇用形態ごとに手続きを分けて作り、申告事業所ごとにまとめて申告する運用を想定した作りです。支店ごとに担当者を分けている会社では、権限設計をこの新しいロールに合わせて組み直す余地があります。

freee側は、年末調整の手順を説明するヘルプページが2026年8月20日に更新されていますが、そこから案内されるマニュアルは「2025年末調整マニュアル」の名前のままです。9月上旬の段階では、どちらの製品も2026年分の年末調整が完全に走る状態にはありません。12月の締切から逆算するなら、10月に一度、自社が使う画面と帳票が改正後の数字で出るかを見ておく必要があります。

実は同じ・差にならない点

比較表に並べても判断が動かない項目を、先に外しておきます。

従業員の入力画面は、どちらもアンケート形式です。freeeは一問一答のアンケート型で、必要書類はスマートフォンで撮影して提出できると説明します。マネーフォワードは「アンケートビュー」という名前で、質問に答えるだけで申告書の入力が完了する形。名前が違うだけで、従業員から見た操作はほぼ同じです。

他社の給与計算ソフトを使ったままの導入も、どちらも可能です。マネーフォワードはクラウド年末調整の単体利用を前面に出し、freeeは年末調整テンプレートによる従業員情報のインポートで、利用中の給与計算ソフトとの連携ができると案内しています。ここを決め手にはできません。

電子申告への対応も、条件つきで両方あります。freeeはスタータープラン以上と年末調整プランで年末調整の電子申告ができ、マネーフォワードはe-Tax・eLTAXへの電子申告を料金内の機能として挙げています。差が出るのはfreeeのミニマムプランだけで、これは階層の問題であって製品間の差ではありません。

初期費用も両社ともゼロです。freeeは料金ページで初期費用なしと明記し、マネーフォワードも初期費用0円で始められると案内しています。導入時に固定費が乗らない点は、比較の材料になりません。ただしマネーフォワードのクラウド年末調整を単体で契約する場合だけは「初回導入費用」という項目が別に出てくるので、単体導入を検討するなら見積もりで確認する項目が1つ増えます。

削減の数値も、そのままでは比べられません。マネーフォワードは年末調整業務にかかる時間を約63%削減できるとしていますが、比較の相手は従業員100名で紙の年末調整を行っている企業です。すでにWebで回収している会社が乗り換えても、この幅は出ません。freee側の導入事例も、紙の申告書を目視でチェックしていた運用からの移行として語られています。どちらの数字も、紙からの移行という前提が付いた値です。

無料で試せる点も同じです。freeeは初期費用なしで無料のお試しを用意し、マネーフォワードはビジネスプラン相当の機能を1か月無料で使えます。試用の可否ではなく、試用の間に何を確かめるかで差がつきます。

機能比較表

出典: 両社公式の料金ページとサポートサイト(2026年9月5日・同日確認)。金額は税抜・年払い時の月額換算。

項目 freee人事労務 マネーフォワード クラウド給与
年末調整を担う製品 同一製品の機能(プラン階層で可否) クラウド年末調整(別サービス・同一プランに同梱)
入口の料金(税抜・年払い) 月2,000円(ミニマム・5名) 月2,480円(ひとり法人・1アカウント)
従業員入力が可能な最低プラン スターター 月3,000円(5名) プラン階層による制限なし
人数の刻み 6名目から1名400〜1,900円/月 6アカウント目から1名300円/月
最小課金人数 5名分 1名(ひとり法人プラン)
年末調整だけの料金 1IDあたり年2,400円(基本料金0円) 非公表(初回導入費用+月額×人数)
電子申告(e-Tax・eLTAX) スターター以上・年末調整プラン 料金内の機能として提供
紙の申告書からの入力 ミニマムは管理者が転記 インポートまたは管理画面から入力
2026年分の改正対応(9月上旬) ヘルプ更新は8月20日・マニュアルは2025年版の名称 9月1日に対応告知・給与所得控除74万円は対応予定
無料で試せる範囲 初期費用なし・無料のお試しあり ビジネスプラン相当を1か月
アウトソース 月95,000円(50ID分を含む) おまかせ給与計算(別サービス)

双方のデメリット

Afreee人事労務 — 料金ページに残る選択肢が、実際には申し込めない

freee人事労務の料金ページには、年末調整ペーパーレスプランが1IDあたり年400円で並んでいます。ところが年末調整の流れを説明するヘルプページには、このプランの新規申込みが2026年7月末で終了したと書かれています。年400円という数字を見て検討に入った会社は、申し込む段になって選べないと分かる。9月上旬の時点でも、料金ページの掲載とヘルプの記載は食い違ったままです。

ペーパーレスプラン自体にも制約があります。できるのは従業員からの情報回収とCSV出力までで、還付・追徴の計算はできません。回収した情報を別の給与計算ソフトへ取り込むか、士業へ渡すという工程が後ろに残ります。

freeeの年末調整には、始める前の前提がもう1件あります。事前にfreeeマイナンバー管理の管理者設定を済ませておくことです。ペーパーレスプランを除き、この設定を飛ばすと提出書類の作成まで進めません。12月に入ってから気づくと、設定と権限の確認で数日が消えます。

回避策プラン選択の前に、従業員本人に入力させるかどうかを先に決める。入力させるならスターター以上か年末調整プランで、ミニマムは検討から外れます。給与計算そのものを外へ出す選択肢と比べたい場合は給与計算アウトソーシングと自社クラウド化の比較に判断の軸を置いています。会計側の使い勝手はfreee会計の評判と経理実務目線の評価が近い話です。

Bマネーフォワード — 年末調整の金額が、問い合わせの先にしかない

クラウド年末調整を単体で入れる場合、月額利用料は公表されていません。公式ページが示すのは「初回導入費用+月額利用料×従業員人数」という式の形だけで、単価がありません。従業員100名の会社が概算を作ろうとしても、掛ける数が手元にない状態です。中小企業向けプランの金額は公表されていますが、そちらは年末調整を含む12サービスの合計額で、年末調整の値段ではありません。

2026年分の対応にも、期間限定の条件が付いています。保険料控除証明書の入力を代行するオプションは、2026年10月1日から12月31日までしか利用できません。2027年度以降の利用期間は未定と書かれています。年末調整の締切を12月に置いている会社にとって、この窓は狭い。

給与所得控除の最低保障額74万円への対応が完了するまで、アンケート画面と還付追徴額画面には改正前の金額が出ます。従業員に入力を依頼した後で表示が変わると、問い合わせが管理者に集まります。

回避策見積もりを取るときに、従業員人数の定義とアカウント数の関係を先に確認する。あわせて、対応完了の告知が出るまで帳票を出力しない運用にしておく。仕訳側の癖まで含めた評価はマネーフォワードクラウド会計の評判とメリット・デメリットにまとめています。

乗り換え・データ移行の現実

年末調整の時期に製品を替える会社は多くありません。給与計算ソフトを替えずに年末調整だけ移す動きなら、この2社のどちらでも成立します。移す単位はCSVです。

freeeは年末調整テンプレートによる従業員情報のインポートを用意し、利用中の給与計算ソフトからのデータ移行に対応すると案内しています。年末調整ペーパーレスプランの場合は逆向きで、回収した情報をCSVで出して別のソフトへ取り込む流れになります。

マネーフォワードは、クラウド給与からクラウド年末調整へのインポートで判定条件を変えました。2025年度の税制改正で従業員の扶養情報に「源泉控除対象区分」が追加されたことに伴い、インポート時の区分と自動入力する所得金額が変わっています。前年と同じCSVをそのまま流すと、扶養の判定が意図と違う形で入る余地がある。項目一覧を開いて、去年のファイルと列が同じかを見る作業が1回要ります。

同じお知らせに、CSVの項目が1つ消えたことも書かれています。「1月~12月の給与・賞与」のCSVから「12月給与等の支払予定」が削除されました。2025年度の手続きにだけ反映していた項目で、去年のフォーマットを前提に作った社内の集計シートがあるなら、この列が無い前提へ直す必要があります。解約したときにデータがどう残るかは製品ごとに違うので、クラウド会計を解約したときのデータの扱いも判断材料になります。

無料期間に確かめる順番

両方を同時に触る必要はありません。

最初に決まるのは、従業員本人に入力させるかどうかです。ここが決まると、freee側は候補のプランが1つに絞れます。入力させるならスターター以上か年末調整プラン、させないならミニマムで足りる。この分岐を後回しにすると、試用の途中でプランを変える羽目になります。

人数の数え方も先に固めます。年末調整の対象になる従業員が何人で、そのうち何人が自分のスマートフォンで入力できるか。freeeの導入事例には、従業員各自のスマートフォンから入力してもらう際に対応できない人が出ることを想定していたが、結果として95%以上が問題なく利用できたという記載があります。残りの数%を管理者が代わりに入力する前提で工数を見ておくと、締切前の見積もりが崩れません。

試用の期間中に触る画面は、従業員側のアンケート画面、管理者側の確認・差し戻し画面、年調年税額の計算結果。自社の給与体系でここまで正しく動けば、残るのは帳票の様式だけです。マネーフォワードを試すなら、9月から11月の間は還付追徴額の表示が確定値ではない点を頭に置いて見ます。

freeeの年末調整は、ヘルプが12のステップに分けて手順を並べています。マイナンバー管理の管理者設定、年末調整の基本情報の設定、入力方法の選択、本人情報・家族情報・保険料・住宅ローン・収入の入力、住民税の徴収方法の確認、申告内容の確認と差し戻し、計算結果の確定、還付・追徴の反映と源泉徴収票の公開。試用で追うなら、住民税の徴収方法の確認までは通しておくと、12月に初めて見る画面が減ります。

2026年12月1日以後に支払う給与から、扶養親族等の所得要件の改正が適用されます。新たに要件を満たすことになった親族について扶養控除等の適用を受けるには、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」等の提出が必要だと国税庁の資料は示しています。製品を決めるより先に、この申告書を誰にいつ出してもらうかを決めるほうが、12月の作業量には大きく響きます。

給与ソフトの設定は社会保険の側でも動きます。2026年10月に社会保険の賃金要件(所定内賃金が月額8.8万円以上)が撤廃される予定で、週の所定労働時間が20時間以上の従業員の洗い出しと被保険者区分の設定は106万円の壁撤廃とfreee・MF・弥生の設定にまとめています。

12月の締切前に詰まりやすい3点

結局どちらが安いですか

年末調整だけで比べるならfreeeです。年末調整プランは1IDあたり年2,400円で、基本料金がかかりません。マネーフォワード クラウド年末調整の単体料金は公表されていないため、公開情報の範囲では金額を比べられません。給与計算や経費精算まで含めて1本の契約にまとめるなら、12サービスが同梱されるマネーフォワードのプランのほうが総額では有利になる場合があります。人数と使うサービスの数で逆転します。

2026年分の年末調整に、どちらも対応していますか

9月上旬の段階では、どちらも途中です。マネーフォワードは9月1日に基礎控除の引上げと扶養親族等の所得要件の変更への対応を告知しましたが、給与所得控除の最低保障額74万円への対応と令和8年度様式の帳票は対応予定に置かれています。freeeは年末調整のヘルプを8月20日に更新していますが、案内されるマニュアルは2025年末調整のものです。10月以降にもう一度、対応状況の告知を見る必要があります。

従業員が5名以下でもfreeeは5名分を払うのですか

料金ページの記載ではそうなります。全プランとも5名から利用可能で、最小5名分の料金という表記です。6名以降が1名ごとの加算になります。マネーフォワードはひとり法人プランが1アカウント、スモールビジネスプランが3アカウントという刻みなので、人数が少ないほど後者の刻みが細かい。ただし年末調整だけをfreeeの年末調整プランで契約する場合は、1IDあたり年2,400円の従量なので、5名分の下限とは別の計算になります。

【記事情報】

・監修: 税理士等の有資格者による監修を受けていません。個別の判断は顧問税理士または所轄税務署にご確認ください。

・範囲: 両社の公式サイトとサポートサイトに公表されている情報、および国税庁の公表資料のみに基づいています。実際の契約・導入は行っていません。

・免責事項: 記載内容は公開・更新時点の公表情報に基づきます。料金・機能・改正対応の最新情報は各公式サイトをご確認ください。

・出典: freee人事労務の料金ページおよびfreeeヘルプセンター「freee人事労務での年末調整の流れ」、マネーフォワード クラウド給与の料金ページおよびマネーフォワード クラウドサポート「2026年度の年末調整に対応しました」、国税庁「令和8年度の税制改正による源泉所得税関係の改正」および「年末調整がよくわかるページ」。いずれも2026年9月5日に確認しています。

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