会計ソフト比較

PR 本ページはアフィリエイト広告を含みます

個人事業主向け青色申告ソフト比較|2027年申告に向けた選び方

個人事業主向け青色申告ソフトのfreee会計・マネーフォワード・やよいの青色申告オンラインの料金プランを比較する。2027年1〜3月申告と、その先で控除額が変わる可能性を見据えた選び方を、実務目線で整理して解説する記事。

更新2026-09-03調査日2026年8月2日出典1件(本文中のリンク)監修なし
会計ソフト比較公開 2026年8月2日更新 2026年9月3日読了 約6分

個人事業主向け青色申告ソフトは、初期費用を抑えたいならマネーフォワード クラウド確定申告、サポート重視ならやよいの青色申告オンライン、簿記知識に不安があるなら取引ベースUIのfreee会計が軸になります。2027年1〜3月申告は現行65万円控除のままですが、その先を見据えた選び方が要ります。

入力方式が3社で分かれる — 取引ベース・仕訳帳ベース・かんたん入力

法人向け会計ソフトと異なり、個人事業主向けプランは確定申告書の作成までを見据えた機能構成になっています。3社の個人向けラインを並べます。

比較軸 freee会計(確定申告) マネーフォワード クラウド確定申告 やよいの青色申告 オンライン
入力方式 簿記知識不要の取引ベースUI 仕訳帳ベースのUI(簿記経験者向け) 質問形式のかんたん入力に対応
プラン数 4段階(スタータースタンダードプレミアム入力おまかせ) 3段階(ミニパーソナルプラス) 3段階(サポート内容の違いで区分)
電話サポート 上位プランで対応 上位プランで対応 ベーシックプラン以上で対応
優良な電子帳簿への言及 あり(自動作成に対応と明記) 公式サイトに明記なし あり(2027年分からの75万円控除要件への対応を明記)

エントリープランは3社とも月額900円台〜千円弱に収まる

各社の個人事業主向けプランのうち最も安いプランを並べると、表示形式は違っても年額の水準は近いところにあります。

製品 エントリープラン 年払いの月額表示 年額
freee会計 スタータープラン 年払いのみ表示 980円/月 11,760円
マネーフォワード クラウド確定申告 パーソナルミニプラン 年払いのみ表示 900円/月 10,800円
やよいの青色申告 オンライン セルフプラン 年額表示のみ 983円/月(年額÷12) 11,800円+税

調査日: 2026年8月2日(各社公式サイト)。すべて税別表示。

入口の価格だけでは大きな差がつきません。実務上の分かれ目は価格ではなく、電話サポートの有無や複式簿記の知識をどこまで前提にした画面設計かという点にあります。freee会計は取引ベースの管理画面で簿記知識がなくても迷いにくい一方、複式簿記の経験がある人にとってはかえって遠回りに感じられ、向いていないこともあります。マネーフォワード クラウド確定申告は仕訳帳ベースのため、簿記の心得がある人ほど速く正確に入力できます。freee会計にはさらに上位の「入力おまかせプラン」があり、年払いのみで月額4,150円(年額49,800円)。仕訳・入力作業の代行を含み、60件/月までの処理が基本料金に含まれ、61件目からは1件70円の従量課金が加わります。記帳作業そのものを外注したい個人事業主にとっては、ソフト単体の機能比較とは別の判断軸になります。ただし、プレミアムプランと入力おまかせプランはいずれも月払いには対応していないため、月ごとに支払いたい場合は選べません。マネーフォワード クラウド確定申告の上位プラン「パーソナルプラスプラン」も年払いのみで月額2,980円(年額35,760円)としており、freeeのスタンダードプランとほぼ同水準の価格帯に位置づけられています。

2027年1〜3月申告は65万円のまま、令和9年分から75万円になる見込み

2027年1〜3月に行う確定申告は令和8年分(2026年分)の所得が対象で、青色申告特別控除の上限は現行どおり最大65万円のままです。複式簿記での記帳とe-Taxによる電子申告などの要件を満たす必要があります(国税庁 No.2072 青色申告特別控除)。

令和9年分(2027年分、2028年1〜3月申告)からは、65万円控除の要件に加えて「優良な電子帳簿」の要件を満たすと控除額が最大75万円に引き上げられる見込みが示されています。優良な電子帳簿としての扱いを受けるには、対象年分の記帳を年の始めから要件どおりに行い、あらかじめ税務署への届出を済ませておく必要があります。現行65万円控除の届出手続は国税庁の届出手続きページにあります。やよいの青色申告オンラインは公式サイトで「2027年(令和9年)分から改正される青色申告特別控除75万円の要件のうち『優良な電子帳簿』に対応」と明記しており、freee会計も優良な電子帳簿の自動作成に対応するとしています。マネーフォワード クラウド確定申告は公式サイトに対応状況の明記がないため、乗り換えを考えるなら各社へ最新の対応スケジュールを問い合わせておきたいところです。

つまり2027年1〜3月の申告そのものは現行ルールで進めればよく、ソフトを乗り換えるならその次の年分から控除額が変わる可能性を踏まえて選ぶ意味があります。

価格差が小さいので、簿記の慣れとサポートと制度対応で決まる

価格差が小さい以上、次の点で実務との相性を見るほうが選定の精度が上がります。

  • 複式簿記の知識レベル(取引ベースUIか、仕訳ベースUIか)
  • 電話・チャットサポートの有無とプランによる違い
  • 消費税の申告(インボイス関連)への対応要否
  • 令和9年分からの優良な電子帳簿への対応スケジュール
  • 家事按分や減価償却など個人事業主特有の処理の入力しやすさ

会計ソフト全般の料金の考え方を先に整理したい場合はクラウド会計の料金比較2026もあわせて見ると、法人向けプランとの違いを踏まえたうえで判断しやすくなります。

副業規模・インボイス処理が複雑・簿記に強い不安があるなら、切り替えを急がない

次のようなケースでは、有料の青色申告ソフトへすぐに切り替える必要性は低くなります。

  • 副業レベルの所得規模で、白色申告のままでも税額への影響が小さい場合。青色申告への切り替え自体を急ぐ理由が薄いところです
  • 消費税の課税事業者でインボイス関連の処理が複雑な場合。個人向けの軽量プランでは機能が届かず、法人向け相当のプランや税理士への相談が必要になることがあります
  • 複式簿記に強い不安がある場合。いきなり有料プランを契約せず、まず無料体験で「取引ベース」か「仕訳ベース」かの入力方式が自分に合うかを見てから決めるほうが安全です

個人事業主から法人成りを見据えている場合は、個人向けプランのまま使い続けられるか、法人向けプランへの移行がスムーズかどうかもあわせて見ておくと、乗り換えの手間を後から減らせます。

ソフト選びの前に年内にやっておく準備は個人事業主が2026年内に終わらせる会計ソフト設定、確定申告シーズン全体の準備は2027年確定申告に向けたクラウド会計SaaSの事前準備にまとめてあります。

個別の製品評価は経理実務目線のレビューにある

個別の製品についてさらに詳しく知りたい場合は、freee会計の評判と口コミや弥生会計Nextレビューに経理実務目線の評価があります。個人向けプランは法人向けと機能範囲が異なりますが、操作感や入力方式の傾向はおおむね共通しています。

価格差が小さいなら、入力方式とサポートで選ぶ

個人事業主向け青色申告ソフトは、エントリープランを比べても月額千円前後という水準にほぼ収れんしています。価格で迷う場面は少なく、実際に選ぶ決め手になるのは複式簿記への慣れとサポート体制、そして令和9年分から始まる可能性がある優良な電子帳簿への対応状況です。乗り換えを考えるなら、無料体験で入力方式を試したうえで、各社に最新の制度対応スケジュールを問い合わせてから契約するのが実務的な進め方になります。

原典 版 確認
国税庁 No.2072 青色申告特別控除 — 2026-08-02
国税庁 青色申告特別控除の届出手続きページ — 2026-08-02
freee・マネーフォワード・弥生 各公式サイトの料金/機能ページ — 2026-08-02

【記事情報】
・監修:本記事は税理士等の有資格者による監修を受けていません。
・免責事項:本記事は公開・更新時点の公表情報に基づき執筆していますが、個別の税務判断については管轄税務署または担当税理士へご相談ください。各サービスの料金・機能の最新情報は各公式サイトをご確認ください。

比較ハブへ記事情報へ